ブレークポイント

プログラムをデバッグする時、特定の場所でプログラムの実行と停止することができたら便利です。そうすると、その場所でプログラムを調査することができるからです。ブレークポイントはこれを可能にしてくれます。ブレークポイントはソースファイルの別々の場所にセットすることが可能で、そのあとにプログラムを実行することができます。ブレークポイントの場所にくると、式を評価したり変数を調査したり、スタックをたどったりするたにプログラムの実行は一時停止します。

Figure 2. ブレークポイント・ダイアログ

場所、これはソースファイルの中のコードの場所を指しています。場所 は次のような書式で指定します。

  1. File_name:Line_number

  2. Function_name

  3. File_name:Function_name

最初の書式は簡単です - 場所はソースファイル File_name の中にある行番号 Line_number を表します。二番目は関数 Function_name の先頭を表します。三番目は、プログラムの中で同じ名前の関数 Function_name が一つ以上ある場所で使われる表記であることを除けば、二番目とほぼ同じです。File_name が提供する別の関数として認識するので、ファイル File_name の中にある関数 Function_name を表します。

二つのパラメータが各ブレークポイントで使われます:

  1. ブレーク条件

  2. パスする回数

ブレーク条件 は論理値を評価する正しい C 言語スタイルの式です - つまり、この式を評価すると真(1) か 偽(0) のどちらかを返します。もし最後の評価値が論理値ではない場合、適切な論理値にキャストされます。

実行中にブレークポイントに遭遇する度に、ブレーク条件が評価されます。デバッガはその評価結果が真 (1) の場合にのみ実行を停止し、対して偽 (0) の時はブレークポイントがなかったかのように実行を続けます。

ブレーク条件 のデフォルト値はつねに真 (1) です。そのため、デバッガはブレークポイントが設定されている場所で実行をデフォルトで停止します。

パスする回数 は (符号なし) 整数値で、ブレークポイントを無視する回数をデバッガに指示します。パスする回数 の優先度は ブレーク条件 よりも高いです。パスする回数 がゼロに到達した場合にのみ (いくつかの条件があるとすると)、デバッガは ブレーク条件 を評価します。条件が無い場合、デバッガは パスする回数 がゼロになった時点で実行を停止します。

パスする回数 のデフォルト値は0です。ブレークポイントに遭遇した時にカウントされます。

ブレークポイントの追加または設定

メニュー・アイテム 表示(_V)->ブレークポイント(_B) または デバッグ(_D)->ブレークポイント(_B)->ブレークポイント(_B)… を選択すると ブレークポイント編集ウィンドウ を開くことができます。追加 ボタンをクリックして下さい。ダイアログが表示されます。

ブレークポイントをセットする場所を入力して下さい。オプションとして、ブレーク条件パスする回数 を該当するエントリ・ボックスに入力して下さい。OK をクリックするとブレークポイントがセットされます。 breakpoint.

エディタの中でブレークポイントがある行の関数名が強調表示されるので、メニュー・アイテム デバッグ(_D)->ブレークポイント(_B)->ブレークポイント ON (あるいは、Debug Toolbar の中にある カーソル行のブレークポイント表示の切り替え ボタンをクリックして下さい) を選択して下さい。

ブレークポイントの編集

メニュー・アイテム 表示(_V)->ブレークポイント(_B) または デバッグ(_D)->ブレークポイント(_B)->ブレークポイント(_B)… を選択して ブレークポイント編集ウィンドウ を開いて下さい。編集するブレークポイントを選択して 編集 ボタンをクリックします。するとダイアログが表示されます。

エントリを編集して OK ボタンをクリックし変更を適用して下さい。

ブレークポイントの削除

メニュー・アイテム 表示(_V)->ブレークポイント(_B) または デバッグ(_D)->ブレークポイント(_B)->ブレークポイント(_B)… を選択して ブレークポイント編集ウィンドウ を開いて下さい。編集するブレークポイントを選択して 削除 ボタンをクリックします。するとそのブレークポイントが削除されます。

全てのブレークポイントを削除する場合は 全て削除 ボタンをクリックして下さい。

ブレークポイントの有効/無効の切り替え

メニュー・アイテム 表示(_V)->ブレークポイント(_B) または デバッグ(_D)->ブレークポイント(_B)->ブレークポイント(_B)… を選択して ブレークポイント編集ウィンドウ を開いて下さい。有効または無効にするブレークポイントを選択して 有効にする ボタンをクリックします。するとそのブレークポイントが現在の状態に応じて、有効または無効になります。

ブレークポイントの全てを有効または全てを無効にする場合は 全て有効 または 全て無効 ボタンをクリックして下さい。

Note注記
 

デバッグを起動すると、全てのブレークポイントがセットされます。(ブレークポイントよりも新しいソースファイルにある) 古いブレークポイントは無効になります。