コンパイラ・オプションの設定

コンパイラがファイルやプロジェクトをコンパイルする方法をカスタマイズすることが可能です。重要なこととして、各プロジェクトはそれぞれコンパイラの設定を保持しているということです。プロジェクトがオープンしていない状態で、そのオプションの設定を変更すると、その設定はこれとは別に保存されるので、ファイル単体のコンパイルとビルド時にのみで使用されることになります。全てのユーザに共通な設定にする: Anjuta はこれらを自動的に管理します。

プログラムをサポートする

基本的なコンパイルのオプション (ヘッダやライブラリのパス、リンカの設定など) の指定の仕方は既に前のセクションでご紹介したとおりです。このステップは、もっと標準的あるいはもっとポピュラーなライブラリを使用する時にはやっかいなもになります - 例えば、GTK+ と GNOME など。これらのライブラリの実装を簡単にして、かつ矛盾した設定を避けるためには、そのようなライブラリの開発者が常にそれらの環境設定プログラム (普通 *-config と呼ばれるもの) を提供することです。

しかしながら、それは理論上の話です。それでは現実的な方法をご紹介することにします。Anjuta ではそのような面倒なことを解決してくれます。そのため、これらのライブラリに対する環境設定プログラムについて心配する必要はありません - プロジェクトファイルに該当する サポート 機能を追加するだけで良いのです。

プログラムにライブラリに対するサポート機能を追加する:

  1. メニュー・アイテム 設定(_S)->コンパイラとリンカの設定(_C) … を選択して、コンパイラのオプション ダイアログの中にある サポート タブをクリックして下さい。

  2. プログラムに追加するサポート機能をダブル・クリックで選択して下さい。

  3. 選択済みのサポート機能を再度ダブル・クリックすると未選択の状態になります。

選択したオプションに必要とされるヘッダファイルのパス名やライブラリなどは自動的にセットされます。そのため、手動にてヘッダファイルのパスやライブラリをセットする必要はありません。

Important重要
 

Anjuta の現在のバージョンでは少しだけライブラリをサポートするオプションがあります - Glib, GTK, GNOME と Bonobo です。これらのライブラリのいくつかは未だ完全にサポートしていません。

Note備忘録
 

基本的なライブラリのサポートを指定すると、これらのライブラリに必要なコンパイラ・オプションを手動でセットする必要はありません。その他のライブラリではコンパイラの設定を変更する必要がるかもしれません。